屋根工事

屋根全体のルーフィング処理及び板金工事

屋根工事は(2018年10月31日~11月22日日現在)に行われました。

屋根工事って意外と見逃されがちな箇所だと思います。

現場見学会などでも実際の屋根工事を見ることはないと思いますし、施工会社を訪問しても屋根工事に対する詳しい説明は、ほぼないです。

私も、実際の屋根工事を見るのは、自宅の現場が初めてでした。
そんな屋根工事についてレポートしたいと思います。

写真では、屋根部分の断熱材に「気密テープ処理」PAC部材取付を終え、屋根通気胴縁と四周胴縁の上に「合板」でフタをするように貼っていきます。

それにより「集熱通気層の空間」を確保し、ルーフィング処理後にガルバニュウム鋼板で屋根全体の板金工事が行われます。

集熱通気層のメリット

エアサイクルハウジングでは、家全体に集熱通気層の空間が確保されている。
そのメリットは先述した、建物そのもののエネルギー効率を高める「パッシブソーラー」という考え方がメインとなるが、雨対策にも大きなメリットだと考えられる。

例えば、近年増えは始めた硬質ウレタンフォームを直接野地板に吹き付ける「屋根断熱」施工。

この方法だと野地板が、断熱材とルーフィングシート、ガルバニュウム剛板との間に挟まれ、通気層がない。

もし雨漏れが発生した場合、野地板が吸った雨水が乾燥しない。

乾燥しないと野地板が腐るというリスクを背負うことになる。

「パッシブソーラー工法」の集熱通気層は、積極的に空気の循環を生む。
もしも雨漏れが発生した場合でも野地板が腐るというリスク回避できると考えられる。

雨仕舞い

雨仕舞いは、言葉通り、雨水のしまい方、始末をどう付けるかということです。
なので、屋根工事で重要な点は「防水」です。

建物内部に雨水が侵入するのをどう防ぐか、屋根の平面部分だけでなく角や隅の雨水を受け流す構造、その施工方法を「雨仕舞い」と呼んでいるのです。

戸建て住宅の「雨仕舞い」は[一次防水]と[二次防水]の二重構造になっています。

[一次防水]とは、屋根本体や板金による仕上げ方、仕上げ材による防水のことです。
直接雨水が建物内部に浸水しないための役割をはたします。

[二次防水]は、屋根本体の下に敷かれたルーフィングシート(防水シート)がその役割をはたします。
屋根内部の雨漏りを最終的に防いでくれるのは、このルーフィングシートです。

ルーフィング処理とは

屋根本体の下に「防水シート」を貼る施工のことです。
「防水シート」にも多くの種類があり、性能や耐久性も異なります。

最も流通しているルーフィングシートの主な原料は「アスファルト」系が多いようです。
私が調べた結果では、「アスファルト」系のルーフィングシートは、グレードも低く施工から10年くらいで劣化が始まるようで、注意が必要です。

今回、使用しているルーフィングシートは、超軽量の非アスファルト系です。

ルーフラミテクトBK

ポリエステル+ポリエチレン+ポリプロピレン(複合素材)
透湿防水フィルム、特殊ポリマーを積層する非アスファルト系のルーフィング材でありながら自己止水機能を持ち、釘穴からの漏水を防ぐ超軽量ルーフィングシート

セーレーン株式会社:https://www.seiren.com/products/housing/housing_div/rooframitekuto/
雨水は当然上から下と流れます。ですから「防水シート」はその反対に下から上の順で、シートの継ぎ目から雨水が浸入し無いよう重ね代を確保しながら貼っていきます。

施工方法の説明では、軒先(のきさき)から棟先(むねさき)へ貼るといいます。
水下と水上が重ねあうシートの重ね代は、20cm以上確保します。(水平方向の重ね代は10cm以上確保)

ルーフィングシートには、20cmの箇所に目安となるラインが引かれています。
重ね代確保の確認ができるので確認しましょう。

自身で確認できない場合は、施工会社にルーフィングシートの重ね代の写真を撮影してもらうことも有効だと思います。
写真を撮影してもらうことで手抜き施工は、確実に減ることでしょう。

板金工事(雨仕舞い)

ルーフィング処理後の角や隅の雨水を受け流す板金処理

屋根本体や棟板金による仕上げ処理

片流れ屋根の棟板金による仕上げ処理

片流れ屋根のデメリットは、雨漏り事例が多いということですが、私の家も北側斜線による高さ制限から、片流れ屋根となる設計です。
瑕疵保険会社の調査では、新築住宅の雨漏り事故、75%以上が片流れ屋根だと公表されています。
また、金属屋根材の棟部で雨漏り事例が多いようです。






片流れ屋根の雨漏り箇所

・棟部(頂上部)−−−50%

・けらば部(サイド)−27%

・軒先−−−−−−−23%

雨漏り事故全体の40%近くが片流れ屋根・棟部(頂上部)、20%が片流れ屋根・けらば部(サイド)ということになっていますが、今回、新築棟数を母数にした雨漏り事例自体のデータを見つけられなかったので、新築棟数に対して何パーセントが雨漏りを起こしているかは言えませんが、片流れ屋根の棟部(頂上部)の施工(雨仕舞い)に注意を向けることに変わりは無いようです。

雪止め

屋根からの落雪を防ぎ、人や物を落雪の被害から守る。

民法214条に制定されている。
「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない。」という法律があります。

天窓の処理

まとめ

木造住宅の雨漏りは、木が腐るという大きなリスクがあります。
現在、ルーフィングシートも多くの種類があり、性能や耐久性も異なっています。
非アスファルト系の材質、遮熱、透湿防水、釘穴からの漏水を防ぐ自己止水機能、超軽量素材など、新しいものが生まれる背景には、屋根に対する多くの問題があったということです。
職人の技術や雨仕舞いという施工方法だけでなくそこで使われる素材にも目を向けることは必要です。

 

パッシブエアサイクル工法で家を建てる!

この記事をシェアしますか?Share on Facebook
Facebook
Pin on Pinterest
Pinterest
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on LinkedIn
Linkedin